2009-07-30
火曜日から金曜日まで、近畿大学の文系でサマースクールが開催されています。
今年は経済学部が中心となる年で、しかも担当する委員会の委員長が僕でした。
なんだか不思議な巡り合わせというか・・・当たり年というか・・・ですね。
高校生の参加者は150名ぐらいで、なんだかいい雰囲気です。
僕が高校生の頃は、サマースクールどころかオープンキャンパスも(たぶん)なかったし、そもそも学部のカラーのパンフレットすらなかったんじゃないかなあ。
赤本の紹介を見て、白黒の願書を取り寄せてって感じだった気がします。
田舎にいたからかもしれないけどね。
なんだか隔世の感。
Tags: 大学生活, 講義
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2009-07-27
授業をやっていてよかったなと思う瞬間があります。
こういう瞬間を与えてくれる学生は、これから伸びるんじゃないかなあ。
1.「自分で考えること、とても難しかったけど、勉強してるって気がした」
授業の感想をレポートに添えるよう依頼したときに、書いてくれた言葉。
僕の授業では、自分で図を書いたり、答えを書く時間があります。
その時間、僕が答えを出すのをじっと待っている学生は、おそらく伸びない。
そこで間違いながらもやる学生は伸びる可能性がある。
そして、その時間こそが「勉強だ」と実感できる学生は、もう勉強のおもしろさに目覚めかけている。
教員というのは、学生のやる気を起こすまでが第一の仕事だ。その後は、学生に勉強の題材を提供するぐらいで十分。
なので、学生が、何が勉強なのか、分かってくれることはとてもうれしい
2.レポートの発表に前向きに取り組んでくれる
最後の授業の日に、立候補を募ってレポートを発表してもらっている。
中には、(点数のために)発表に手を挙げ、ぼそぼそとレポートを読むだけの学生もいる。
でも、多くの学生は、せっかく発表するのだからと、入念な準備をしてくる。
200人ぐらいいる学生の前で発表するというプレッシャーに立ち向かいながら、工夫してきたことを表現しようとするということは、とても大変なことだ。
そういう学生が、毎年かなり出てくるのはほんとうにうれしい。
3.レポートを実践の機会にしてくれる
今年の学生で1名、タバコの問題を取り扱った学生がいた。
その学生は、発表に備えて、大学の周りのタバコのポイ捨てを拾ってまわったそうだ。
こういう実行力はとてもうれしくて、感動してしまった。
4.予想以上にレポートをがんばってくれる
先のエントリーでは、「的外れな努力」ということを書いたけれど、やっぱり最低限の要件だけを満たせばいいという学生と、それ以上をやろうという学生は、レポートの中身が違う。
残念ながら、的外れで点数を上げられない学生にも、何人かそういう学生がいた。
せっかくのレポートだから、がんばってみようという気持ちは、とてもうれしい。
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2009-07-22
なんとも恐ろしい本を読んでしまった。
『「エコ罪びと」の告白』という本で有名なフレッド・ピアスがまとめた『地球最後の世代』(NHK出版、2009年)を読んで最初に感じたことだ。
温暖化に関しては、いろんな議論があるが、少なくとも地球の気候システムには、温暖化を爆発的に進行させる(場合によっては緩和する)エンジンのような仕組みがあるらしい。
それは、海洋の大循環、モンスーンやエルニーニョといった熱帯地域から熱が運ばれる仕組み、そして成層圏における熱交換である。
これらは温暖化がある程度進行すると、一気にその姿を現すが、さらにその前段階で温暖化を加速させる仕組みもある。
それは、シベリアの泥炭層が暖まることによって発生する膨大なメタン、アマゾンが乾燥することで起こる木々からの二酸化炭素放出、そして、海底に沈むメタンハイドレードの大規模な崩壊だ。
こういう本を読むと、地球の行く先にはもう未来がないのかな?と思ってしまうが、一番感じたのは、関係する科学者で「諦めている人はいないように見える」という事実だ。
厳しい現実を知りながらも、何とかしようと努力している人たちがいる。
その、精神力をこの本を読みながら、感じてもらいたい。
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Tags: climate, 本の紹介, 温暖化
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2009-07-21
大学の講義、環境経済学のレポート採点が終了しました。
あとは、テストを実施して、その採点ですね。
さて、先日「出来の悪い人」をご紹介しましたが、今回は、学生がレポートに添えてくれたコメントを紹介しておきます。
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Tags: 環境経済学, 講義
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2009-07-1
そうそう、今週の日曜日は、
カフェスローOSAKAでイベントがあります。
京都の京町家で豆屋を営む楽天堂さんが、いらっしゃって豆のお話をしてくださいます。
おすすめですよ。
(
http://slowspace.blog.shinobi.jp/Entry/286/)
さて、本題。
スローなお話会は、普段ちょっと気になっている環境問題から話題を一つ選んで、ていねいにお話しする会です。
みなさんにゆったりとした時間を過ごしていただくことが一番の目的です。
毎回独立した話題を取り上げて、できるだけわかりやすくご説明しますので、お話会に初めて参加される方や予備知識のない方でも大丈夫です。
参加者は、発言を求められることはありません。
お一人様の参加も大歓迎です。
2月から月に一回のペースで開催しているお話会も、六回目になりました。
今回は、身近なのになぜか難しい気がする「エネルギー」について、考えていきます。
太陽光発電ってなんかよさそうだけど・・・。
原子力は環境にいって聞くけど、怖いという人もいる。どっちなんだろう。
石油がなくなるってこどもの頃に聞いたけど、なぜなくならないの?
などなど、気になっている問題、いろいろとあるはずです。
ああ、エネルギーってこういうものなのか、難しくないんだって思ってもらえるように、基本的なことから解説していきます。
家に帰って、電気料金の請求書をすみずみまで読めるようになったらいいですね。
そうそう、第6回は「ちょっと遅めのキャンドルナイト」です。
ろうそくの灯りを楽しみながら、お話会の時間をお過ごしください。
日時:7月16日19時過ぎから(18時半受け付け開始)~21時頃まで
講師:坂田裕輔
場所:カフェスローOSAKA
連絡先:こちらからお願いします。
料金:1000円(前日までに予約の方は800円。条件付きで学割あり)
+ワンドリンク(オーガニック&ナチュラル)
食事:850円。(数が限られているので予約が確実です)
(畑のハンバーグプレート、大地の恵みプレート、いろどりカレー(または豆乳シチュー)プレートからお選び下さい)
カフェスローOSAKAについて:http://slowspace.blog.shinobi.jp/
(大阪市淀川区十三元今里2ー5ー17)
学割制度について:http://www.ecofirm.com/n/archives/509
(条件:禁煙+マイボトル宣言にサインしてくれた人)
主催:むつき工房
(http://www.slowlist.org/slowtalk/concept/)
Mixiにお話会コミュあります
(http://mixi.jp/view_community.pl?id=3295720)
Tags: お話会
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2009-06-30
講義で学生にレポートを課した。
1割ぐらいの学生が、レポートの要件に満たないレポートを提出してくる。
今回は、「企業が公害を出した事例を一つ選び、その解決方法を経済学的手法にあてはめて検討し、当否を考えよ」という感じのもの。(詳しくは、こちらをどうぞ)
たったこれだけのレポートなのに、なぜか環境問題の事例を5個ぐらい列挙してくる学生や、環境問題(たとえば水俣病)について、発生原因・対策・その後の裁判の経過などを延々と書いてくる学生がいる。
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Tags: 講義
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2009-06-22
エリザベス・ロイト(訳:酒井泰介)『追跡!私の「ごみ」』NHK出版、2009年
(Elizabeth Royte “Garbage Land: On the Secret Trail of Trash”)
家庭から出るごみの行方をていねいに追いかけたドキュメンタリー。
下水まで含まれているのが、日本ではあまり例がない。そもそも、日本で下水の話を研究者が調査・研究しているのか少々疑問に思う。
本書は、ごみ処理の世界の暗部にも少しだけふれ、リサイクルの非経済性も紹介しながら、「リサイクルなんてやめてしまえ!」という結論にはなっていない。
著者は、この調査と平行して、自宅のごみを細分別して重量を量るという試みや、コンポストを作ったりしている。
こういった一連の活動の中で、以前なら見向きもしなかった海岸清掃にも参加した。
「環境的市民性」という観点を使って、一見むだかもしれない日々の取り組みの意義を説明する。
同時に、五年や一〇年ではなく、もっと長期の視点を持つべきだと指摘する。
現状を批判することが「知っている」ことの証と勘違いしてしまって、辛口でさめたコメントがもてはやされるが、そういう不十分な現実を知って、なお前に進もうとする意思こそがだいじだと、本書を読んでいて、気づかされる。
なにより、ごみ処理の問題は、はじまったばかりだ。
様々な技術や政策が実験され、何が生き残るか試さなければ、これからの方向性を決めることなんてできない。
「完璧なものが出来上がってから、実際に導入すればいい」というと賢そうだが、まともな工学者なら、実験室での実験が現場でいかに役に立たないか、現場での経験がどれだけ貴重な「実験」か、よく分かっていると思う。
以下、おもしろかった記述の一部を紹介しておく。
p.24 アリゾナ大学のごみプロジェクトが提唱したパーキンソンのごみの法則
ごみは、その収容容器や場所がいっぱいになるまで増えるものだ
p.55
サウスカロライナ州で最も貧しいリー郡では、年間予算の五分の一を、ごみ処理会社アライド・ウェイスト社から受け取っている。ミシガン州のサンプター郡区は、カナダのトロントのごみを引き受けて、歳入の半分を得ている。
p.104 焼却の安全性について
おそらく、そういった数字データはもはや問題ではなさそうだ。この十年間、地域の反対や連邦および州の規制強化の結果、ごみ焼却発電施設の維持および新設は、非常に高くつくようになっている。一日にわずか千トンのごみを処理する施設を建設するのにさえ一億二千万ドルもの費用がかかるのである。実際、アメリカ国内では九六年以来、ごみ焼却発電所は新設されていない。
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2009-06-21

Ishigaki090618Street
今週は、学生の引率で石垣島に行ってきた。近畿大学経済学部の総合経済政策学科で開講している「フィールドワーク」という講義の一環だ。
フィールドワークは、学生が調査の企画をして、調査対象者に質問の予約をとって、現地で実際に調査するという講義だ。
僕たち教員は、それに適宜アドバイスを与えながら、全体のスケジュールを練り、宿や移動手段の確保など、細々とした準備を行う。
屋久島、奄美大島、別府市、松山市周辺と続けてきた調査も今年で5年目になる。
「経済学部でのフィールドワーク」というあまり見ない企画に、開始当時はすべて手探りだったが、5年の間に、講義自体の内容もかなり整備されてきた。
何度も繰り返すうちに、現地調査のライブ感というか、臨機応変な対応が、功を奏すことが多いことが分かってきた。
自分自身が行う調査は行き当たりばったりななことが多いが、学生を連れて行くとなると、ついスケジュールをかっちりと事前に決めてしまいたくなる。
けれども、やっぱり現地に行ってみないと何が重要か分からないということも多い。
充実したプログラムを用意しながらも、臨機応変に動ける余裕をいかにもたせるかが、工夫のしどころだということが少しずつ分かってきた。
なにより、行く先々で心強い協力者が現れ、それまで分からなかった話や、諦めていた調査先を紹介してくれる。
スケジュールが固まっていると、「それはまた次回に・・・」と言ってしまいたくなるが、そういう縁こそが、調査では大切だ。
数珠つなぎのように、つながる縁を辿りながら、問題に迫っていく。
これこそがフィールドワークの醍醐味だろう。
僕はフィールドワークというものは、経済学部の学生に限らず、経済学者にとっては非常に重要だと思っている。
僕たちが学んでいる経済学というのは、実社会に対する研究だ。
論文や講義で実社会のことにふれる必要はないが、大きなところでどのようにつながっているのかの接点を、肌感覚として持っているかどうかは、学ぶとき、研究するときの大きな指針になるはずだ。
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Tags: 南の島, 講義
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2009-06-14
2005年に出版した拙著「ごみの環境経済学」の在庫が少なくなってきています。
この間、2刷まで印刷して、少し誤字脱字を訂正した3刷を出したいなと思っていたのですが、それはなかなか難しいということでした。
それでも、ぼちぼち売れ続けているようで、絶版にはして欲しくないなと思っていたところ、出版社の方から「改訂増補版」を出しましょうというありがたいご提案をいただきました。
今のところは、9月発行を目指して、がんばる予定です。
ぼちぼちとここで、改定作業について、お知らせしていく予定です。
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2009-06-1
みなさん、こんにちは
カフェスローOSAKAで開催している、「スローなお話会」のお知らせです。
スローなお話会は、普段ちょっと気になっていることを、ていねいにお話しする会です。
参加者は、発言を求められることはありませんので、メモをとったりせずに、ゆったりとお聞き下さい。
お話会は、各回独立していますので、初めての方も予備知識のない方もどうぞご参加ください。
お一人様の参加も大歓迎です。
2月から月に一回のペースで開催しているお話会も、五回目になりました。
今回は、何かと世間を騒がせている「地球温暖化」の現状を、持続可能性という観点から考えていきます。
地球温暖化、誰もが気になっている問題なのですが、自信を持って語るのはちょっとためらってしまいます。
温暖化対策に反対する意見もいろいろとあって、人に説明できるレベルになるのはちょっとむずかしい。
僕たちの暮らしを次の世代に伝えていけるかどうかが、温暖化でも大切なポイントです。
温暖化は大きな問題ですが、僕たちの日々の営みとどう関わるのかと考えることで、大事な話とそうでない話を見分けることができます。
今回は、一時間ちょっとのお話を聞くことで、温暖化について、ちょっと自信を持ってまわりに伝えることができるようになると思います。
日時:6月11日19時過ぎから(18時半受け付け開始)〜21時頃まで
講師:坂田裕輔
場所:カフェスローOSAKA
連絡先:こちらからお申し込みください
料金:1000円(予約の方は800円。条件付きで学割あり)
+ワンドリンク(オーガニック&ナチュラル)
食事:850円。(数が限られているので予約が確実です)
(畑のハンバーグプレート、大地の恵みプレート、いろどりカレー(または豆乳シチュー)プレートからお選び下さい)
カフェスローOSAKAについて:http://slowspace.blog.shinobi.jp/
(大阪市淀川区十三元今里2ー5ー17)
学割制度について:http://www.ecofirm.com/n/archives/509
(条件:禁煙+マイボトル宣言にサインしてくれた人向け)
主催:暮らしをいとなむ研究所
(http://www.slowlist.org/slowtalk/concept/)
Mixiにお話会コミュあります
(http://mixi.jp/view_community.pl?id=3295720)
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