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org-modeでテストをつくる
にわかに、オンライン講義が注目されている。 人によっては、zoomなどのビデオ会議ツールを使うようだし、Powerpointデータと音声データを配布する人もいるらしい。
どの手法がいいのか、試行錯誤が続いているが、決め手はまだないようだ。Zoomはプライバシーの問題と爆撃の問題があって、使いづらいようだ。
爆撃の問題は、一方通行ではなく、双方向のやりとりをする以上、それはしょうがない。顔が見えず、匿名を許すことで、発言はしやすくなる。それで自由に発言ができることと、くだらない発言が出ることのトレードオフだ。 僕が講義にニコ動的な発言がパワーポイント上に流れるシステムを導入したときもそうだった。
僕は、10年ぐらい前から、放送大学で講義を担当している。こちらはしっかり作りこんだ教材(テキスト)と講義(ラジオまたはテレビ)を使用している。 受講生は好きな時間に視聴できる。 そのかわり、発言はできないし、質問は掲示板を通してなので、返事は数日後だ。
前置きはこのぐらいにして、本題に入ろう。
今回、とりあげるのは、テストをどうつくるのかだ。 オンライン講義に限らず、講義内容の定着をはかるためには、テストの活用が大切だ。けれども、それをどうつくるかにはあまり知見がない。 Moodleなどを使ってアプリでテストをすることもよいが、紙ベースを使いたいケースもけっこうあるはずだ。 そういった際には、Wordを使ってつくる人が普通だろう。 最近は説明責任の関係で、定期テスト等の模範解答を公開しなければならないという時代だ。 そこで、試験問題と解説の2種類を用意しなければならない。
WSLのEmacsで、SKKの設定を見直す
SKKの設定を見直した話
以前、日本語入力をSKKに変えた話を書いた。 そのときはSKKになじめるかなと心配だったけれど、なんだかんだいって、慣れてきた。
僕の環境は、メイン環境がWindows、サブ環境がMac、開発環境がwsl上のEmacsだ。 MacでもEmacsを使っている。 それぞれの環境で快適に環境を構築するのにてまどっているうちに、使いにくいながらも慣れてきた。
でもやはり、ちゃんと環境をつくっておいたほうが、いろいろとストレスもなさそうなので、この際、wslのEmacsの環境を整備した。
ストレス
- C-x C-jでの日本語入力オンができない
- 変換、無変換で日本語入力をオンオフしたい
- ミニバッファで、日本語入力が自動でオフにならない。
- 変換、無変換、半角/全角を押すと画面の一部がフラッシュする
日本語入力のオンオフ
一般には、以下でskk-modeが開始する。
(global-set-key "\C-x\C-j" 'skk-mode)
だが、これはskk-modeのトグルであって、「日本語入力の開始」ではない。 つまり、lで英字入力のモードに入っているときに、\C-x\C-jすると、skkが終了してしまう。
僕は、あるキーを押せば、必ず日本語入力を開始したい。
ミニバッファでの日本語入力の自動オフ
こちらは、このあたりに設定があったと思う。 とりあえず、これで大丈夫なようだ。
(add-hook 'minibuffer-setup-hook
(lambda ()
(deactivate-input-method)))
(add-hook 'helm-minibuffer-setup-hook
(lambda ()
(deactivate-input-method)))
(add-hook 'helm-minibuffer-set-up-hook
'helm-hide-minibuffer-maybe)
ミニバッファ関係は、もう少し設定をきちんとできる気がする。 でも、だいたいこれで使えるので、よしとしよう。
文章書きのためのEmacs活用法
(2020年4月27日更新) キーが少しかぶってうまく動かないことがあるので、imenu-listとvisual-line-modeの起動キーを変えた。 ちょっと複雑になったけど、編集中に切りかえることはないので、とりあえず、満足している。
(2020年4月18日更新)
Emacsをアウトラインエディタ的に使う
長めの文章を書く方法として、最初にだいたいの構成を作成して、それを見ながら 具体的な文章を書きこんでいくものがある。この方法だと、今なにを書いてい るのかが分かりやすいし、同じようなことを重複して書くこともなくなる。 この書き方は、モーレツ! Org mode 教室 その2: まとまった文章を書くに詳しいので、ぜひ参考にされるとよい。
紙のばあいだと、書いたものを印刷して、それを見ながら執筆する。 コンピューターでも、大きなディスプレイを使えば構成を横目に見ながら執筆できる。 ただ、構成が長くなると、とたんに一覧しにくくなる。
どれだけ長い文章でも、目次を一覧して横目で見ながら執筆できるとしたらどうだろう。 「あれはどこかに書いたかな?どんな風に書いたっけ?」というばあいにもぱっと検索できるとしたら。
せっかくコンピュータを使って書いているのだから、そういう利点を積極的に生かしながら執筆したいものだ。
ところで、文章の構造を見ながら書くという方法にはもう一つやりかたがある。見出し一覧を表示して本文を折りたたんで表示する。そして、必要に応じて、該当項目を開いて編集するという方法だ。アウトラインプロセッサという機能を持つツールだとこれが可能だ。(Wordにも搭載されている。が、うまく使えたことがない。練習が足りないのだろうが、そこまで時間かける気にもなれない。emacsでは、org-modeの標準設定やoutline-minor-modeがこれを実現している。) アウトラインプレセッサにも難点がある。編集している本文の内容が多くなると、前後の見出しが見えなくなる。
そうなると、これはただのエディタだ。
アウトラインプロセッサ的な機能のメリットはツールが見出しのツリー構造を理解しているので、見出しを移動するのが簡単なことだ。もちろんその際には、見出しの下に書いた本文も移動する。 長めの文章を書くときには、見出しを足したり引いたり、移動したりの操作は多用するので、これはとても便利だ。
長くなった見出しリストを見ながら編集するときも、本文が長くなるときも、横に目次が表示されると助かる。 これを愛用のエディタのemacsで実現する方法が分からなかった。 文章書き用にemacsを使う活用方法自体がWeb上には少なくて、実現は難しいのかな?とあきらめていた。
でもふとしたことで存在を知ったe2wmというパッケージではそれを実現している。 Codeというパースペクティブがそれだ。 ただ、どうも挙動がよくわからなくて、僕には手に余ると感じたので、別のを探すことにした。
もう少し検索すると、このビデオも似たようなことを実現していた。
やっぱりできるんだ。。。
ちなみにこのビデオはviでも同じことを実現している。僕のviスキルははじめてUNIXを使ったときで止まっているので、こういうの見ると、すげー!って素直に思う。そして、ふらふらとviに手を出しそうになる。
さて、そんなわけで、どうも僕のやりたいことは自分で作らなくても、emacsで実現できそうだ。そこで、いろいろと検索してみると、imenu-listがその動作を実現してくれるもののようだ。
早速、ざっと使ってみたところ、なかなかよい使い勝手なので、ここで紹介しておく。
成果物
ここで作ったものは、次の事項を実現している。
- 左側に文章のアウトラインを表示
- markdownまたはorg-modeで書く
- アウトラインは自動的に更新される
- orgファイルを開くと自動的にこのモードになる
- 画面の端まで文章を書いたら、折り返して表示する。
最低限の作りかた(設定方法)
Emacs
まずはEmacsがないと、はじまらない。
Orgmode
Org-Modeで書く
ブログをOrg-Modeで書くことにしました。
といっても、Markdownはそこまで慣れていないから、普段使っているものに戻っただけです。
やはりこちらのほうが、直感的に書けていいです。
学生の来る研究室
学生がよく来る研究室
研究室に学生がよく相談に来ます。
僕の職場は文系にはめずらしく、ゼミ室があり、ゼミに所属する学生は自由に出入りしてよいことになっています。
そこに僕がいると、学生が相談をもちかけてきます。 (もちろん、普段は来た学生もそれぞれ好きなことをしています。時々雑談をする程度です。)
大学の教員は教育と研究が本分なのだから、学生の相談はできるだけやるべきではない。そんなことをする暇があれば、研究しろ!的な意見もあるでしょう。
だけど、僕は学生との相談こそ、教育のメイン部分ではないかと感じています。講義よりも重要だと感じています。つまりは、学生を育てる大きなきっかけだし、大学の最大の魅力でもあるのです。
僕はそう考えて、相談も大切な仕事だと思って取り組んでいます。 それに、嫌がったところで、相談にくるものは仕方がないので、自分にもメリットがあるように活用しています。
よくある相談
学生の相談はいくつかに分けられます。
一番多いのは、話を聞いてほしいだけのものです。うんうんと言いながら聞いていると、すっきりして帰っていくパターンです。 このなかには、決断を後押ししてほしいというタイプもあります。
次に多いのは、どうしていいか判断できないので、教えてほしいというものです。これは、代わりに判断してほしいというよりは、判断の材料が欲しいというケースです。二つ内定もらったけど、どう決めたらいい?というようなものです。
僕からの手助けが欲しいという相談もあります。なにか取り組みをするからサポートしてほしいっていうのはうれしいですね。 授業が分からないから説明して欲しいというのもあります。
困るのは、「答えを代わりにみつけてほしい」「代わりに○○してほしい」などの相談です。 大学は考えかたを学ぶ場です。答えを代わりにみつけてしまえば、学生の貴重な学びの機会を奪うことになります。
ましてや、僕は代行業ではありません。相談以外の自分の時間を使って学生からの頼まれごとをすることはしません。そういうのは、自分でやるか、専門の業者に依頼するべきです。
相談への対応方法
対応で意識すること
学生の相談は単なる雑談ではありません。彼(女)らが話しをしに来るにはそれなりの理由があります。 大半は、特になにかをする必要があるわけではなく、話を聞いていればよいのですが、まれに危険な兆候が潜んでいます。
そして、この危険な兆候はできるだけ早く摘まねばなりません。 僕が学生の相談を積極的に聞いている最大の理由はここにあります。
危険な兆候を野放しにしておいた結果、学生の人生が台無しになってしまうこともあります。せっかく大学に入ってきてくれたのに、これではあまりにも悲しいです。だから、そういうことにならないよう、大学の教職員はチェックする必要があります。そして、そういうことができる大学こそが、今、必要とされている大学です。
相談の第一段階として、危険な兆候を見つけ、専門家に引き渡すということがとても大切です。危険な兆候のケースは教員が対応することではありません。必ず、専門家に引き渡してください。じゃないと、自分が大変なことになります。
学生の相談から危険な兆候を見つけるには、メンタル面での問題、事件に発展する問題の二点は注意しなければなりません。 なお、事件には、家庭でのDV的なものも含まれます。
メンタル面の問題は特に、一教員の手には負えませんし、責任問題に発展する可能性もあります。ですので、速やかに専門家に引き継ぐことです。 以前、そういうケースがあったのですが、無理やり精神科に行かせたら、数週間で大幅に回復しました。
事件の方は、詐欺事件やねずみ講が多いです。社会経験のない学生が多いので、「経験豊富に見える大人」から頼られると、自分がやれることがある!と思うのでしょうか。ついその気になって、犯罪と知らずに、犯罪の片棒を担ごうとする人がけっこういます。
聞いてほしいだけ
学生が来たら、そんな危険な兆候がないかなと思いながら、相談を聞きます。 そうすると、相談の大半は、話すだけ話したら満足して帰っていくケースが大半だということに気づきます。
そんなん、友達に話せよ、と思います。でも、話すだけで本人が納得するならそれでよいのでしょう。
そういう話を教員にする人は、いざ困ったときもやっぱり友達には話せないでしょう。そんなときに、「あのときに、話を聞いてくれたなあ」ということを思い出してくれることを期待しています。
それに、話を聞いて問題が解決するのであれば、それで学生の満足度は上がるでしょう。学生満足度の向上はよい大学の重要なポイントです。
手助けがほしい
うれしいですね。
何をして欲しいのか、しっかり聞くことにしています。
あまり勉強したことがない学生の多い大学では、「授業が分からなかったので、もう一度全部説明してほしい」と言ってくる学生もいます。「テスト範囲を教えてほしい。そしてその内容をもう一度解説してほしい」というのもあります。
この手のものは、基本的に、勉強は自分でやるものだ、それで理解できない場所があれば聞きにおいで、と諭して帰します。 相談と甘え・怠惰は違うと思うのです。
レポートや論文のテーマを決めてもらおうとする学生もいます。これに対しては、「テーマ決めが一番大切で、一番勉強のおもしろいところだ」と諭します。
自分達でプロジェクトをやりたいから、サポートしてほしいという相談はうれしい相談です。そういう相談に対しては、学生が何をするのか、教員はなにをするのかも含めて話していきます。
代わりになにかをしてほしい的なものは、我々の本業ではないときちんと伝えています。
教員の仕事なのか
さて、こんな感じで学生の相談にのっています。 僕のばあいは、新規の相談が週に1ー2件、1時間程度です。
pythonでTyranoBuilderの問題を生成する
やりたいこと:エクセルで問題を作って、jsonにする。
タブ区切りテキストで作成した問題文を、Tyranoのシーン用に変換追加する。 他のツールにいれたくなることも考えて、まずは読み込んだテキストをjsonに変換して、改めてTyrano用に変換することにする。
動機
授業の復習をしてもらうために、ドリルがあるとよいなと感じる。ただし、そのために専用のアプリをインストールするのは学生にとってハードルが高い。 ハードルが少しでも高いと、学生はとりくまないだろう。
そこでWebサイトでの公開を前提とした仕組みを模索した。TyranoBuilderであれば、この要求を満たせる。ついでに、グラフィックや音楽に凝りたければ、それも可能だ。
しかし、問題がある。それは、TyranoBuilderで問題を追加するのはとても面倒だ。 一つ作成してコピーすればよいのだが、問題の出し方を全体的に修正したくなるともう大変だ。 そして、問題そのものの修正も少しめんどうだし、問題全体の一覧性も悪い。
問題をjson形式とかyaml形式にすれば処理面では楽だが、書くほうは大変だ。せめてタブ区切りぐらいにしておきたい。
問題をテキストファイルで作成して、Webでの公開はTyranoBuilderという形にできれば理想だ。
というわけで、今回のとりくみとなる。
計画
入力:タブ区切りテキスト形式の問題
出力:TyranoBuilderのks(シーン)ファイル形式
実験編
どういうことができるか、まずは、実験をここでおこなう。
Pythonでjsonを読んでパースする。
test.jsonに簡単なjsonファイルを作成して、読み込む。
参考サイトをそのままトレース。
import json
f = open('test.json', 'r')
jdict = json.load(f)
print('book1:{}'.format(jdict['book1']))
print('book3:{}'.format(jdict['book3']['page']))
for x in jdict:
book_page = jdict[x]['page']
print('{0}:{1} <- {2}'.format(jdict[x]['title'], jdict[x]['year'],x))
book1:{'title': 'Python Beginners', 'year': 2005, 'page': 399}
book3:344
Python Beginners:2005 <- book1
Python Developers:2006 <- book2
Python cookbook:2002 <- book3
Python Dictionary:2012 <- book4
なるほど、こうなるのか。
日本語入力をSKK+AZIKに変えた
ふと思いたって、日本語入力環境を変えてみた。
SKKという入力方式だ。SKKは、単語単位で変換する方式だ。これに対して、普通使うものは、連文節変換と呼ばれる。連文節変換は単語の区切りをシステムが自動で判定して送り仮名等も含めてまとめて変換してくれる。これに対してSKKは、自分で文節の区切りを指定しながら入力していく。たとえばこんな感じだ。「Hutuu TukaU monoha, Renbunsetu Henkan to YoBareru.」と入力していくと、「普通使うものは、連文節変換と呼ばれる。」と変換される。といっても、スペースのたびに変換されるので、連文節変換のように一気に変換されるわけではない。
一見めんどうに見えるが、文節区切りを自分で指定するので、誤変換がほとんどない。そのため、むしろ入力は早いらしい。
これに以前から使っているAZIKという方式を組み合わせて使うことにした。
AZIKは、「一般のローマ字入力のキー配列をそのままに、日本語によく出てくる文字列(読み)を2~3ストロークで打てるようにし」たものだ。 (出所:「AZIK総合解説書」、http://hp.vector.co.jp/authors/VA002116/azik/azikinfo.htm )
先の「普通使うものは、連文節変換と呼ばれる。」なら、「Huth TukaUnoha@ Rdbjsetu Hdkz to YoBareruq」となる。 通常のローマ字入力なら、「hutuutukawarerunoha,renbunsetuhenkantoyobareru.」だ。キーの数が42文字から47文字へと少しだけ減った。スペースをのぞけば、37文字だ。
SKK+AZIKは、誤変換による時間のロスと打鍵数の削減により、入力の効率化をはかる。 昔の連文節変換と比べると、今のものは相当進化しているので、その恩恵を受けたい気もする。 けれども、やっぱり単語変換のほうが早いということなのかもしれない。 なんというか、思考の邪魔をしない。
しばらくSKKを使って感じるのは、連文節変換で一発で変換が決まるときは良いのだが、文の真ん中ぐらいの単語が誤変換だと、その時点で思考がとぎれる印象がある。 誤変換が起こったら、その場で修正することができれば、思考がとぎれにくい。
なぜ日本語入力にこだわるのか
入力方式の話をする前に、そもそも、なぜ日本語入力の方式にこだわるのか話しておきたい。 たいていの人は、「普通のローマ字入力+連文節変換でええやん」と思うだろう。ちょっとこだわる人なら、カナ入力というかもしれない。 一般のローマ字入力はほぼすべての入力に二文字以上の入力が必要なので、文章をたくさん打つとキーを打つ回数が増えてしまうという問題がある。カナ入力はたぶんいい。が、キーボードを4段使うのでちょっと疲れそうだ。
キーを押す回数が増えると、腱鞘炎になって手首が痛くなってしまう人も多い。僕も手首が弱いのか、腱鞘炎気味だ。
これを解決する方式として、よく使うキーを一回で打てるようにした親指シフトという方式がある。こちらは慣れるととても楽なのだが、難点として使える環境が限定される。 なので、普段使っていない環境ではローマ字入力することになるのだが、これがつらい。あまりにも入力方法が違うので、まともに入力できない。
これに対してAZIKは、ローマ字を拡張したものだから、普通のキーボードでもそこまで苦労しない。
設定方法
僕は普段、WindowsとMacを使い、EditorにはEmacsを使っている。日本語入力方式を変えるなら、この3つの環境で同じ環境を作る必要がある。
以下、それぞれの環境の設定方法である。
AZIKの修正
僕はAZIKをちょっとだけカスタマイズして使っている。 qを。に、@を、にしている。AZIKで@は、カタカナ入力への切り替えに使われているので、カタカナ入力用のキーは別に用意する必要がある。
この点はちょっとだけ苦労したけれど、いちおう使えるようになった。
AZIKは入力のストレスが少ないように考えられていると思うけれど、「q」に「ん」を割りあてているのはちょっと解せない。ついでに、「。」と「、」は標準の位置にある。この二つはよく使うので、使いやすい位置に変えておきたいものだ。
Windows
いくつかオプションがあるようだが、ここはCorvusSKKを少しカスタマイズして使用した。日本語SKK FEPはWebサイトに独特の癖があってちょっと好きだったが、独自設定を追加する方法が分からなくて使うのをやめた。 ついでに、僕の環境では設定ファイルの.jsファイルを開くときにIEが動いてしまうのも嫌だった。
標準のファイルをインストールしたら、ファイルの公開サイトから、ソースファイルをダウンロードしてくる。 そして、config-azik.xmlのようなファイルを見つけてきて、これをconfig.xmlに書き替え、$home/AppData/Roaming/CorvusSKK/config.xmlと置きかえる。
設定メニューで設定変更ができる。「。」と「、」を変更した。 カタカナへの変更を設定したかったのだが、@の横の[はなぜか認識しないので、仕方なく、Shift+@の`を使うことにした。 ちなみに、上記のサンプルでは、この変更を反映した例を使っている。
モバイルでもorg-mode
org-modeでメモをとる
メモは取ることに意味があって、一旦書きとめてしまえば、それを見返すことはないという話を聞いたことがある。 重要なことであれば自然に覚えているからというのがその主な根拠だ。 だが、思考の整理学で外山滋比古先生も、発想のためのメモをとりたびたびそれを見返すことを薦めていたように思う。
どちらもなるほどなという気はする。
僕にとってメモツールは、思考の整理に不可欠であるし、備忘録としても不可欠だ。
以前の僕はメモを見返すことはあまりなかった。 そのころは、書くことで頭が整理される、大切なことなら忘れない、見返しは不要だという意見に賛同していた。 けれども、Evernoteやorg-captureを使うようになると、過去のメモを検索するようになった。 発想法ではなく、備忘録としてのメモだ。 こういうツールを使うようになると、過去のメモを探すコストが飛躍的に低くなって、
(探そうかな)
という気が起こる。
そして、実際に検索して見返すようになると、いろいろと新しい発想がある。 なにより、以前考えたことをまた一から考えるという、「車輪の再発明」はしなくてすむ。
それでも、メモの第一最大の効用は、メモをとることによって、思考が整理されることだと思う。 頭の中のイメージを文章化することで、漠然とした思いのうち、わかっていることとわかっていないことが明らかになる。重なり合いの多い物事を発見することもできる。 そして、そうやって考えたことを記録して、少し寝かせてから読み直すと、新たな考えが浮かんでくることが多い。
さて、本記事は、スマホでorg-modeのorg-capture機能を使って、メモを閲覧・記録する方法を紹介する。 emacsをスマホで使うことは可能だが、「そこまでしなくても」的な思いがぬぐえない。 だいたいスマホを使うシチュエーションで、フルにemacsを使える必要はないし、org-modeの機能もそこまで必要ではない。
メモを取り、メインのパソコンと同期できればよい。もちろんToDoの管理やアウトラインは欲しい。 画像はあってもなくてもいい。
つまり、org-modeをメモとして使うのは、org-modeへの偏愛ではなくて、org-modeによるメモが必要十分な機能を備えているからだ。
org-mode使用歴
僕はorg-modeを主にアウトラインエディタとして使用してきた。僕のばあい、コードを挿入する必要はほとんどないので、そこまで複雑な機能は使っていない。 ただ、文章だけはたくさん書いた。 org-modeを使って、一冊本を出版したし、数十ページある講義資料も作成した。
最近では、統計分析(計量経済学の分析)をRでやるようになり、そのレポートを作成するために、rmdを使うようになっている。
org-modeとmarkdownが一つになれば便利なのになあと感じる。 僕は共同研究することがけっこうある。 org-babelの存在は知っている。でも、rmdまでは使ってもらえても、非emacserにorg-modeを使えとは言いにくい。
ついでに、emacs設定のハードルの高さも障害だ。 やはり、他のエディタでもorg-modeの基本的な部分は使えるほうがありがたい。 長期的に考えると、org-modeはmarkdownの上位互換をめざした方が良い気がする。
markdownが使える人に、その拡張書式として、こんなのがあるから使いませんか?そんな誘い方ができそうだ。 mdの機能がシンプルだから、やろうと思えば、markdown書式を吸収してしまうことは可能だろう。
本記事の内容
本記事では、オープンソースツールでorg-modeのメモを作成・同期する方法を紹介する。 同期ツールとしてSyncthingを使用する。そして、Android端末にはOrgzly、iOS端末にはbeOrgを使用する。
この構成にたどり着くまでにはいろいろな試行錯誤があった。 直接のきっかけは、それまではDropboxを使っていたのだけれど、制限強化を機に脱Dropboxをはかることにした。
メモツール遍歴
メモに関して言えば、僕は学生の頃からノートを使って、積極的にメモを取ってきた。
一瞬東大式メモカードに浮気したこともあるけれど、ノートのほうが好きだった。
ノートもシステム手帳を使ってみた時期も長いけれど、結局はA5サイズのノートを一番気に入って使っている。
1997年頃からはモバイルノートを使って、テキストファイルにメモの一部を取り始めた。 Evernoteを使い始めたのは、2008年4月だ。 org-captureは、2010年の夏頃だと思うけれど、詳しくは覚えていない。
Xiaomi Mi 9 Liteがやってきた
新しいスマホ
デンマークの自宅でモデムとして使うスマホがほしかったので、Gearbestで購入してみた。 税関で少し難航したようだが、本日無事到着した。
まあ、普通のスマホだ。
データ通信用のSIMを入れて、自宅に放置しておく予定なので、そんなにスペックが高い必要はないので、特にこれといった不満はない。
モノとしても、わりと薄暗い状況でもちゃんと映るカメラが付いていて、もしかするとこれがメインスマホでも良いのではないか?と感じる。 8月にHuaweiのP30を購入したばかりだが、意外とこっちで良かったのかもしれない。 そんなことを思うぐらい質感はしっかりしているし、ゲーマーでない僕には機能も十分だ。
6.39インチというディスプレイサイズはP30よりも一回り大きい。Kindleが6インチだから、それより少し大きいというのが不思議な感じがする。 (というより、Kindleはそろそろもう少しディスプレイを大きくすべきだ) もちろん、Kindleよりも縦長なので、使い勝手は大きく異る。 そう考えると、Kindleのような3:4ぐらいのアスペクト比の画面を持ったスマホが出たら僕は実は買いたい。 そういう画面レイアウトだと、小型タブレットといったほうがいいのかもしれないけれど。
とにかく、デバイスは縦長よりも横幅がもう少しあったほうが使いやすいと思う。
使い方
さて、どうやってこれを活用しようかと思っていたところ、充電中のスマホをスマートディスプレイのように使えるようになるという機能がAndroidスマホに搭載されるというニュースが入ってきた。 (出所:「Googleが充電中のAndroidデバイスをスマートディスプレイのように使える「Googleアシスタント アンビエントモード」を発表 - GIGAZINE」、https://gigazine.net/news/20191127-android-google-assistant-ambient-mode/ )
これは使えそうだ! 家の隅っこではなく、みんなが朝見るような場所においておいても邪魔にならなさそうだ。
日本一時帰国時のネット環境
用事があって日本に一時帰国した。たったの5日間なので、ネット環境をどうするかちょっと迷った。
ネットを検索すると、SIMではジャパンSIMというのがあるらしくて、一時帰国用におすすめされている。 ネットをたくさん使うなら、WIFIルータだろう。 WIFIルータ、一日300円ぐらいのようで、良い選択肢かと思ったら、落とし穴があった。貸し出しと返却に手数料が500円程度請求される。 そうすると、数日程度の場合には意外と割高になる。
僕が以前から海外に行くときには、FlexiRoamXというSIMを使っている。 端末がDualSIMなので、挿しっぱなしだ。 今回、日本でもこれを利用することにした。 日本で8日間3G、2500円程度。
日本はデータ通信高いなあと感じる。
FlexiRoamXは、事前にSIMを買って設定しておけば、目的地に到着してスマホの電源をいれれば、もう通信できるところが気に入っている。 WIFIもいいけれど、貸し借りの手間がかからない点を考えると、こちらが便利かな。
ちなみに、日本に来て2日でデータを2G消費してした。 いったいなんに使っているのかわからない。 テザリングでつないでいるWindowsが怪しいような気がする。 Windowsからは、単にWIFI接続しているように見えるので、データを使い放題に見えているのだろう。
おそらくこのままでは帰国前に購入したデータ通信量の枠(ギガ)を使い切ってしまいそうなので、結局追加で購入することになってしまいそうだ。 そうなるとやっぱりWIFIが良かったのかも。。。
※ 結局、2日を残して3Gを使い切ってしまったので、FelexiRoamXでデータを追加購入した。