SurfaceのSSDを替えた
SurfaceのSSD交換はとても簡単なはず
Microsoft Surface Pro 9を一年近く使っている。 納期と価格の関係で256Gのモデルを購入したのだが、SSDがいっぱいになってしまった。
幸い、SurfaceのSSDの交換は簡単で、裏ぶたを押してひらくだけでSSDにアクセスできる。そして、ちょっとネジを外してSSDを入れ替えれば、交換そのものは終わりだ。
ただし、まだ後期の途中なので、今使っている環境はそのまま引っ越したい。
引っ越しツールはネットを検索するといくつか見つかるが、「これほんとに大丈夫なの?」という気もしてくるものがある。唯一Mozilla財団が公開しているClonezillaは信頼できそうな気もする。
そんなところで、見つけたのが以下の記事だ。
(出所:「怪しいツール(偏見)に頼らずにWindows標準機能だけでSSDをクローンして換装した #Windows - Qiita」、https://qiita.com/mogumogu_nyannyan/items/3ed07a426e25efd2870f )
Windowsの標準機能だけでディスクをクローンして新環境に移行できるらしい。難点は移行のためにデータをいったん退避させるためのストレージが必要になることだ。つまり、今使っているディスク、新規に使用する容量の大きなディスク、データ退避用のディスクの3つが必要になる。
手元にはSSDが一つ余っていたので、こちらも問題なかった。
ネジを外すのに失敗した!
SSDのネジぐらい簡単に外せるだろうと思って気を抜いていたせいか、ネジを外すときにねじ山をなめてしまった。それでも力をいれれば大丈夫だろうと油断して、更に深みにはまった。ネジ山が円錐状に削れて、もはやネジの溝がなくなってしまった。
困ったが、プロでもそういう問題にぶつかることがある。つまり解決方法がある。と、そんなことを考え、心当たりを検索してみた。 なめたネジといえばネジザウルスって商品があったよな。あれの極小ネジ用ってないのかな。。。あるやん!
ネジの横に写っているのが、ネジザウルスだ。これは本来軽症用で、もっと酷いものになるとネジの頭に叩き込んで利用する。今回は軽症用ではだめだったが、叩き込むものはちょっと大きすぎた。というわけで、ネジザウルスが再起不能になる覚悟で、軽症用をハンマーで叩き込んでみた。
ハンマーでたたき、ネジを回すことを何度か繰り返すと、ついに、ネジが回った。そして、ネジが無事外れた。
環境の移行
環境の移行は上記のリンクどおりで、1時間程度で完了した。
ただし、「回復ディスク」という、障害時に環境を復元するためのツールの作成は別だ。10Gほどしかないツールなのだがこの作成とUSBへの書き込みだけで1時間以上かかっている。こちらはなにか時間があるときに作っておくと、いざというときに助かりそうだ。
というわけで、移行は以下の手順だ。
- 現在のデータをバックアップする
- 回復ディスクを作成する
- 電源を切り、SSDを交換する
- 回復ディスクからシステムを起動する
- バックアップから新規ディスクにデータをコピーする
- 回復ディスクとバックアップディスクを抜いてシステムを起動する
- パーティションサイズを変更する
- BitLockerを有効にする
この移行で、バックアップはWindows 7由来のツール、パーティションサイズの変更ツールはコマンドプロンプトのツールを利用した。システムの移行という重要な作業なのに、Windows11の設定画面からアクセスできないツールを使うのはなんだか不思議だ。
Windows11時代になっているのに、未だにコントロールパネルの出番があるというのも不思議だ。正直、このあたり、Windowsの素性が悪いのだろうか、思想が中途半端なのだろうか。ユーザに何をさせて何をさせないのか、そのあたりが定まっていない気がする。