Chromebookはほんとうに仕事に使えるのか

やりたいこと

学生用PCはChromebookがよいのではないかと考えたので、試してみることにした。

入手したのは、ASUS Chromebook Detachable CM3という機種だ。 キーボードが取り外しできて、普段は10インチタブレットとして使える。

画面はWUXGAというアスペクト比が16:10なので、わりと仕事にも良い。16:9だと動画を見るには良いけれど、縦が狭くて仕事にはつらい。

とりあえずGmailを起動してぽちぽちと入力してみたところ、キーボードは使える。 ぺかぺかした打鍵感はSurface Pro3のキーボードと似ている。 僕はSurface Pro3のキーボード、特にストレスなかった。CM3のキーボードもしばらく打ってみたが、気にならない。

AZIKが入らないことは問題。やはり体がAZIKに慣れていて、できれば使いたいなと思う。 Chromebookの日本語入力は、好みのものに入れ替えられるので、誰かが作ってくれれば使える日が来るのかもしれない。 じゃあ、自分でやる?と言われると、少々悩む。。。

音はよくわからないが、けっこうなボリュームが出て、最小状態ですらちょっとうるさいかも?と思うくらいのボリュームだ。家族が寝ている 深夜、動画見るとかはちょっと迷惑かなあというレベル。

なんにせよ、起動が早くて、タブレット的にも使えるので、いいものを手に入れたなと感じる。 iPadとPCを持ち歩かなくて済む日が来たのかもしれない。

結局タブレットはなにがいいのか

Chromebookは日常の使用に耐えそうな感じがする。そうすると、タブレットとノートPCの両方を置き換えてくれる。 これはとてもうれしい。

Chromebookは極めてPC寄りだが、モデルによってはタブレット的にも使える。

が、iPadはもちろん、Androidタブレットでも似たようなことができる。

Android+tmuxとか、iPad+iSHなら、開発環境も似たような感じにできる。

決めては何なのか?というと、各人にとってのキラーアプリが使いやすいかだろう。

僕にとってのキラーアプリは。。。Emacsかなあ。

外付けキーボードやディスプレイを使って、仕事に使うという条件で考えてみると、やはりChromebookが一番よさそうに思える。

試行錯誤その1(2021年4月)

アプリ全般

業務関係はWebアプリが多く、これで動かないものは見当たらない。

デスクトップ環境(外付けディスプレイ、キーボード、マウス)

自宅にはノートパソコン用に、外付けディスプレイとBluetoothキーボード、マウスがある。 試しにこちらに接続したところ、使用できた。 キーボードだけプロファイルがなぜか韓国語のものになっているようで、よくわからない動作をする。 が、文字を打って変換する分には問題ないので、あまり気にせず使っている。

この3点セットを使ってデスクトップ環境を構築し、ブラウザで作業をしていると、Chromebookであることを忘れる。 普段のPCを使っているのかと錯覚してしまうぐらいだ。

パフォーマンスも僕の使い方では申し分ない。

ときどき、長い文章(数十ページに渡るWord文書)を編集する機会があるが、そのときどうなるかがちょっと心配だ。 でも、それをしなければ問題ないので、重い仕事をすることがほとんどない人は、Chromebookの軽快さが魅力なはずだ。

Androidアプリ

ChromeOSのアプリの入れ方がわからなかったので、とりあえず、Androidアプリをインストールしてみた。

Kindle、Honto、Slack、Zoomは問題なく使用できる。 レビューで使えるような使えないようなことが書かれていたので心配していたけれど、Kindleは快適に使用できる。

後述するMendeleyが動かなくて失敗した!と思ったけれど、Paperpileはインストールして使用できた。

Linuxアプリ

CM3はインテル系のCPUを使用していないので、バイナリはamd64ではなくarm64(aarch64)というアーキテクチャのバイナリを使用する。 これが大きな落とし穴だった!

たぶん、インテル系のCPUを使用したChromebookなら、Linux系のアプリをほとんどすべて利用できる。 必要なソフトがないという状態は起きないはずだ。

Linuxは、aarch64のバイナリがあるものは簡単にインストールできる。日本語関係のfcitxなども大丈夫。 ブログツールのhugoも簡単に動いた。

armのバイナリに関しては、M1 Macがarmなので、向こうに対応したアプリが増えてくれば、ソースからのコンパイルは可能になると思う。

R

Debianパッケージで問題なくインストールできる。逆にネット上の情報でリポジトリを追加する方法が紹介されているが、これはエラーでうまくいかない。

r-base-coreのバージョンがおかしいような気がする。Forceでインストールできるのかもしれないけれど、もう一度一からやり直そうと思い、リポジトリの登録を削除したら、上手くインストールできた。

rstudioは試してない。普段ほとんどrstudio使わず、org-modeか素のrのコードを使っている。そもそも、外部ディスプレイに繋がない状態で、あのGUIでは、コードのスペース が狭くなりすぎて、作業にもストレスな気がする。

[] こちらがそのサイトなので、試してみるつもり。

Mendeley

Linux経由で使えるのではないかと期待したが、動かない。

理由は、CM3がArmベースだから。 aarch64というアーキテクチャなので、Linuxアプリでバイナリ配布されているもののかなりのものは厳しいのかもしれない。

いずれにしても、Mendeleyはモバイルアプリからは撤退して、Webアプリに注力するらしい。 Webアプリは論文をオフラインで読めないのが現状で最大の問題。 他にもいろいろと不満があるが、これはいずれ改善されるだろうなと思う。

Minecraft

Linux版はやはり動かない。Java版なんだから動いても。。。と思うのだが、最初にダウンロードするランチャーのようなものがバイナリ配布だった。

なんでこう、落とし穴ばかり。。。と凹むが、RaspberryPi用にトライした人がいて、それを参考にインストールした。

まず、LinuxがDebian(Buster)で、Open-JDK8が入らない。これはクリア。

MultiMCというランチャーは簡単にコンパイルできて、起動もできた。

ここで、僕の持っているMinecraftのアカウントがMicrosoftアカウントでMojangアカウントでないことが判明した。 というか、今日、Java版買ったら当たり前なんだけどね。

MultiMCは2020年4月末現在、Microsoftアカウントには対応していない。 次期バージョンで対応予定のようだけれど、ソースを見る限り、これから開発という状況だ。

以上。。。

開発環境

Visual Studio CodeとEmacsはLinux環境のものを使用した。 特にEmacsは快適だ。

Pythonなども問題ない。というかDebian(Buster)だから、動かないものの方が少なそう。

Visual Studio Codeは、画面分割でコードスペースが狭くなってしまうのがつらい。この辺はもう少し慣れたいところ。

[ ] Linux側からChromebookのファイルシステムにアクセスできるかは要調査

この他、Linuxを起動しなくても使えるエディタを探して試そうと思っている。

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