デンマークに来て二ヶ月
出国から2ヶ月
在外研究の機会をいただいて、日本を出国してから2ヶ月が過ぎた。
この間、財布をすられたり、こどものVISAが書類不備で降りていなかったり、相方が銀行口座作れず苦労したりと迷走を続けてきた。 住む場所も4ヶ所目でようやく、落ち着いた。 出発前は、1ヶ月程度でで生活が落ち着くかな?と思っていたけれど、とんでもないことだ。
子どもを二人連れての在外研究はなかなか厳しい。 それでも2週間前から下の子が保育園、上の子は今日から小学校に入学できたので、ようやくゆっくりできそうだ。
デンマークの印象
倫理的消費
さて、なんとなく理想的な国のようなイメージで捉えられがちなデンマークだが、実態はどうなのだろうか。 そのへんも調査していく予定だが、まずは2ヶ月経っての印象を記す。
倫理的な消費に対する国民の意識は高いようで、Irmaという高級スーパーでは、オーガニック認証のないものが珍しいほどだ。 Nettoというわりと安めのスーパーでも、どの棚にもオーガニック認証の商品が並んでいる。
倫理といえば、もう一つ、フェアトレード商品も非常に多い。 フェアトレードタウンの認証条件の一つに、人口1万人あたり、取り扱い店舗1店舗という条件がある。日本ではこれをクリアするのに大変苦労する。こちらでは、店舗の数だけ取扱店がある、そんな印象だ。
衣料品や雑貨のフェアトレード商品もありそうで、こちらは街なかに取り扱い店舗を見つけたので、今度行ってみる予定だ。
今のところ、食品に限るが、これらの商品、実は別に高くない。他の商品と一緒に並べられていて、似たような価格がついている。 10%は違わないと思う。
街並みと住居
ヨーロッパの町はどこでもそうだが、足元を見ないと歩けない。犬の糞があちこちに放置されている。犬の糞は飼い主が持ち帰るというルールが浸透してきた日本とはまったく違う。30年前の日本を見ているようだ。
タバコも多い。ヨーロッパは喫煙に甘い。駅で吸っている人も多くて、煙のないところをつい探すような状況だ。
石畳の町は雰囲気があるし、普通の靴であれば、歩きにくさは感じない。
ところで、今住んでいるのは、築100年ぐらい経った家の屋根裏だ。 部屋の四隅は屋根の傾斜に合わせて低くなっていて、結構頭をぶつける。 天窓があって、わりと明るいので、こちらの家にしては家の中が明るくて、ありがたい。
ただ、夜は暗い。 今の家はマシだが、1,2番目に滞在した家は暗くて、本すら読めなかった。 2番めの家では、入居した翌日、100W相当のLED電球を買いに行った。一つ買って気に入ったので、もう一つ買いに行ったら、顔を覚えられてしまった。
キャッシュレス
こちらでは、MobilePayというスマホを使った決済が一般的なようだ。 中古の自転車を個人から買ったときも、MobilePayで払うのが普通だと言われた。 店舗ではあんまり使っているのは見たことがない。
店舗では、クレジットカードかデビットカードを使用するのが一般的だ。 これはおそらく、キャッシュレス時代より前から、小切手なんかを使う人が多かった流れではないかと感じる。
交通に関しては、レイエスコートという写真付きのカードをみんな持っている。旅行者はスマホアプリできっぷが買える。 券売機は、むしろ現金使えるもののほうが少なくて、クレカが必須だ。
現に僕も財布に100クローネ入れているが、1ヶ月間、動いていない。 動物園にクレーンゲームがあったが、そこでもクレジットカードが使える。
日本でもキャッシュレスが流行りだが、クレジットカードとデビットカードが実は本命だ。 ポイント還元を考えなければ、カード一枚で決済が終わるのだから、スマホを出していろいろやるよりもはるかに便利。 しかも、海外行っても同じ使い勝手。 唯一スマホで対抗できるのはおサイフケータイだけれど、これは海外では使えない。
ちなみに、こどもはクレカ持ってないやん? という話もあるけれど、子どもには買い物をさせないというのが、基本的なスタンスのようだ。