論文や雑誌の原稿を書くときに嫌なことってなんでしょうか。
僕は校正なんですよね。
特に、内容の見直しではなく、表記の揺れや誤字を探して直す作業。
プロの人ならそれはもうすごい校正をしてくれます。僕が自分でやると時間ばかりかかる割に間違いを見落とすという、残念な結果になりがちです。
Wordだと、ある程度チェックしてくれるのですが、いつもWordを使うわけではありません。
多くの場合はテキストエディタで書いてから、Wordに貼り付けています。
そこで今回は、テキスト執筆時にある程度校正できないか?しかも自動でということを考えました。
文書を自動校正するツールとして、RedPenがあることは以前から知っていて、いつか導入しようと思っていました。
いつかというのはなかなか来ないもので、もうすっかり忘れていた頃、ついにチャンスが来ました!
コペンハーゲンのホテルで、時差ボケなのかわかりませんが、全然眠れなかったときのことです。
突然、「これからRedPenを入れて試してみよう」と考えました。
代替案を探す
RedPenはJAVAで書かれているツールです。残念ながら、僕はJAVAがわかりません。
どうも大掛かりな気がして、なかなか手が出ないのです。
それでどうしようか悩みつつ、活用方法に関するサイトをネットサーフィンしていました。
同じような目的を叶えるツールに、Textlintというものがあるらしい。しかもこれはJavascriptで動くというのです。
JAVA対Javascriptと考えると、JAVAの圧勝ではないかと思うのですが、評判も良いので使ってみることにしました。
いや、これは便利でした。
しかも、emacsとの相性も良くてemacsのFlymake、Flycheck経由で使用できます。
文章を書いていると、適当なタイミング(改行とか?)で、勝手に校正をしてくれるのです。
エラーがあれば波線で教えてくれますし、カーソルを持っていけばエラー内容をポップアップで教えてくれます。
世の中進歩したものです。
校正に疑問
少し使ってみると、どうも一般的には数字は半角というのがルールのようです。
僕は基本的に数字は半角を使うのですが、1文字だけのときには全角を使っています。
コンサルでバイトしていたときに、自治体向けの文書はこうするのだと教えられて、それ以来身についています。
Textlintを使うと、これをいちいち指摘されるようで、ちょっと面倒です。
チェックのためのルールは自分でも作れるそうなので、作ってみようかな?とも思いましたが、念のために下調べをしました。
調べてみるとこんな事が書かれているサイトがあります。
各社ごとに表記ルールは異なりますが、英数字の表記に限定すると
①英数字は、すべて半角文字とする。
②英数字は、基本は半角文字とする。
ただし、1文字(1やAなど)で使用する場合は、読みやすさを考慮して全角文字を使用する。
の2パターンだと思います。
(出所:「文章中の英数字の表記は、半角が正しい? - MGAスタッフブログ」、https://moha.macgraphic.co.jp/blog/archives/7110 )
ここでも結論として、半角を使ったほうがいいとされています。
しかも、等幅フォントならあまり気にしなくてもよいのだとか。
等幅フォントを指定すれば、1桁の英数字を全角にしなくても、問題解決です!
(出所:「文章中の英数字の表記は、半角が正しい? - MGAスタッフブログ」、https://moha.macgraphic.co.jp/blog/archives/7110 )
なるほど、(等幅フォントとプロポーショナルフォントの違いがわからないながらも)納得しました。
というわけで、ルール作りはなし。
自分のルールを変えることにします。